東北風土マラソンとは
ランナーも、ランナーじゃなくても楽しいお祭りマラソン
「東北風土マラソン」は、毎年春に宮城県登米市で開催されるファンラン大会です。
春の東北の田園風景の中を、東北各地の名物グルメを食べ、日本酒の仕込み水を飲みながら、走る楽しみを存分に味わう。フランス・メドックマラソンの企画協力を得て、東北の食材と日本酒を世界中に向けて発信する「グローバル・ファンラン」を目指しています。
さらにマラソンだけでなく「東北風土マラソン&フェスティバル」として、地元グルメの飲食・物販ブースが並ぶ「登米フードフェスティバル」、東北の日本酒が蔵人と共に集まる「東北日本酒フェスティバル」、被災地の復興状況が見学できるツアー「東北風土ツーリズム」も同時開催。東北の魅力をたっぷり味わえ、ランナーも、子どもたちも、ボランティアも、観光客も、そして地元の人たちも、みんなで楽しめるお祭りイベントです。
2015年には「観光王国みやぎおもてなし大賞・奨励賞」を、そしてマラソン大会では初めて「2015年度・グッドデザイン賞」を受賞しました。さらに2016年7月にスポーツ振興賞「観光庁長官賞」を受賞、同9月に観光庁、スポーツ庁、文化庁が共同で募集した初の「スポーツ文化ツーリズムアワード」の「10選」に入選、そして2017年7月にはスポーツ振興「大賞」を受賞しました。
「東北風土マラソン」と「東北風土マラソン&フェスティバル」は、日本国内のみならず、世界から人を集めることのできる一大観光事業の創出を狙い、東北復興の一助になることを目指しています。
メドックマラソンとは?
赤ワインで有名なボルドー、メドック地方で、ぶどうの収穫直前の9月に毎年開催されるフルマラソン。約8,000人の仮装ランナーが、美しいぶどう畑の中に設定されたコースを楽しみながら走ります。エイドステーションでは、水はもちろんシャトー自慢のワインもふるまわれます。オイスターやステーキ、チーズ、ハムといったワインに合う補給食も充実。ランナーも、観光客も、地元の人も、みんなで楽しめる大会として世界中のランナーに知られています。
2019年に開催された第35回大会は70カ国以上から、定員いっぱいの8,500人のランナーが集まりました。応援に来る人、観光客をあわせると、同時期に30,000人がメドック地方に集まる、一大観光イベントです。
登米市とは
仙台から車で1.5時間程度。
古くから東北屈指の穀倉地帯として知られ、悠々たる美しい田園風景が拡がります。長沼と呼ばれる周囲約20Kmの湖沼では四季折々の自然が楽しめます。登米(とよま)町にはいまも伊達家の統べた城下町の風情が残っています。
ごあいさつ
2011年3月11日、東北地方を中心に襲った大地震・大津波。膨大な被害、犠牲者、行方不明者。世界中の人々の意識を釘付けにした大災害。
私にも、世界中の仲間から、Eメール、フェイスブック等のソーシャルメディア、さらにはスカイプでの電話を通して、すぐには返事を仕切れないほどの心配と励ましの声が届きました。また、直接個人的な繋がりがなくとも、日本人というだけで、ボストンのタクシードライバーからも、フェニックスのホテルのコンシェルジュからも、「大丈夫か?」と「頑張れ!」の声をもらったりと、胸が熱くなることが多々ありました。そうして、素直に思いました「東北と世界を繋げたい」と。この想いをどう実現して行くか考え続けて辿り着いた答えが、「メドックマラソン日本版を東北で」ということでした。
このマラソン大会は、多くの想いを同時に達成しようとする、大変野心的な取り組みです。東北の現状と本当の魅力を世界に向けて発信すること、東北と世界中の人々を繋ぐこと、東北の復興に向けて観光産業や第1次産業の活性化に繋げること、東北を支援する様々な市民活動に個人の力を総動員すること、そして、東北・日本から世界に向けて感謝の気持ちと、「復興大国日本」を示すこと、これら全ての「想い」を、「東北風土マラソン&フェスティバル」という枠組みに乗せて、届けたい、届けられると信じています。
そして、この取り組みを、一時的ではなく継続的なものとすることで、東北が復興し、成長して行く仕組みを作りたい、そんな風に本気で思っています。
私自ら、ランナーとして、経営者として、日本食と日本酒を愛する日本人として、そして何よりも東北の、日本の復興を心から願う一人の個人として、関係する全ての方にとってこの大会を必ずや心に残るものにすべく、全力を尽くす所存です。皆さま、是非とも、ご参加いただき、大いに食べて、飲んで、楽しん で行ってください。このたびは「東北風土マラソン&フェスティバル2025」へのご関心、ご参加いただき、誠にありがとうございます!
東北風土マラソン&フェスティバル2025
実行委員会委員長
竹川 隆司
Takashi Takekawa