「東北風土マラソン&フェスティバル」2020大会 → 2021大会への延期のお知らせ(*エントリー引き継ぎのお知らせ含む)
日頃より「東北風土マラソン&フェスティバル」へのご参加、ご支援、ご協力をいただき、本当にありがとうございます。まずは心より御礼申し上げます。
新型コロナウイルスにまつわる問題が明るみに出て以降、東北風土マラソン&フェスティバル2020実行委員会としても、その問題について、2020大会への影響を精査しつつ、これまで開催に向けて、準備、対策の検討等を進めてまいりました。3月6日に大会ホームページにて準備状況の発表をさせていただいて以降、3月11日のWHO事務局長による「パンデミック」の表明、さらに3月19日には日本の専門家会議による新たな発表とそれを受けた安倍首相の会見と、様々な材料が出てきたことを受け、この度臨時の会議を開催いたしました。
大変残念ではございますが、「東北風土マラソン&フェスティバル2020」を中止とさせていただきます。直前まで開催を信じてお申込みいただいたランナーの皆様、当日の準備を進めてきていただいたボランティアの皆様、ご支援・ご協力をいただいてきた協賛・協力各社の皆様、無事な開催に向けてご協力いただいてきた宿泊、輸送関係の事業者の皆様、食と日本酒の事業者の皆様など、多くの、本当に多くの大会を支えていただいている皆様に、まずはお詫び申し上げます。
<実行委員会としての「中止」「延期」に対する考え方について>
東北風土マラソン&フェスティバル2020実行委員会は、大会開催の実施のために企画含めて準備を行う組織であり、ランナーの皆様より大切な参加料をいただいている責任ある立場として、基本的には実施(=開催)に向けて全力で取り組む組織であると考えております。「申込規約」に、「地震、風水害、降雪、事件、事故、疫病等による中止の場合、参加料の返金は一切行いません」との規定はさせていただいているものの、この規定の適用には、代替措置含めて最大限の検討を行なった上で決断すべきであるとの考えのもと、今回の新型コロナウイルスに関わる問題についても慎重に情報収集と議論を行ってまいりました。
今回、3月19日の専門家会議による提言も公開されたこと、さらに大会開催予定日(4月25日、26日)の1ヶ月前のタイミングも控えて、旅程のキャンセルにともなう払い戻し等が可能となるギリギリのタイミングであるとの認識のもと、改めて議論を行なった次第です。
<2020大会の中止判断について>
3月19日発表の専門家会議の提言(「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020年3月19日))より、地域ごとの感染状況による対応について「考え方」の提示があり、東北風土マラソン&フェスティバルの会場である宮城県については、「感染状況が収束に向かい始めている地域並びに一定程度に収まってきている地域」に属するとの理解をしております(これまで発表されている感染者が1名であり、既に「陰性」との発表もあったため)。一方で、「大規模イベント等の取扱いについて」は、引き続き「主催者がリスクを判断して慎重な対応が求められる」とされており、そのリスクについて、提示されている項目に照らし合わせて、精査を行いました。
「東北風土マラソン&フェスティバル2020」に照らし合わせて考えた時、大会実行委員会としては、特に以下の2点について、リスクが大きいとの判断をしております(以下「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」のP.16-17「大規模イベント等の取扱いについて」に記載の①〜④より抜粋)。
②イベント会場のみならず、その前後に付随して人の密集が生じること。
→「東北風土マラソン&フェスティバル2020」の場合、会場の長沼フートピア公園に公共交通機関で行く手段がなく、5,000名以上の方々が、最寄駅や駐車場より、15〜30分程度かけてバスで移動する必要があります。また、マラソンコース内のエイドステーションやメイン会場にて同時開催の「登米フードフェスティバル」「東北日本酒フェスティバル」等でも、一定程度の密集が発生することが予想されています(また、大会の趣旨に鑑みて、例えば生産者や蔵元さんと、参加いただいた皆様との間のコミュニケーションは、むしろ推進したいとの立場でもあります)。
③全国から人が集まることに伴う各地での拡散リスク、及び、それにより感染者が生じた場合のクラスター対策の困難性。
→「東北風土マラソン&フェスティバル2020」では、今回のエントリー申告ベースの方々だけでも、1,500名以上のランナーの方々が宮城県外(国内)から、さらに200名以上のランナーの方々が海外から、それぞれお越しいただく予定となっておりました。海外については既に入国規制で来れない方々が多い上に、県外の地域の中には、専門家会議で定義される中の「感染状況が拡大傾向にある地域」も含まれています。
また、上記のリスクを勘案した際に、人口10万人あたりの医師の人数が少ない登米市の現状(全国平均246人に対して、登米市95.17人:日本医師会データより)から、下記のリスクも大きいと判断しております。
①多くの人が一堂に会するという集団感染リスクが想定され、この結果、地域の医療提供体制に大きな影響を及ぼしかねないこと。
以上の状況を鑑み、東北風土マラソン&フェスティバル2020実行委員会として、2020年4月25日、26日に予定されております「東北風土マラソン&フェスティバル2020」の中止を決定させていただきました。
<お申込み済みランナーの皆様へ:「東北風土マラソン&フェスティバル2021」開催について>
今回、一般お申込み期限のギリギリである今月も含めて、たくさんのランナーの皆様にご出場のお申込みをいただきましたこと、重ね重ね御礼申し上げます。大変残念ではございますが、上記の通り、2020年4月25日、26日の「東北風土マラソン&フェスティバル2020」は中止とさせていただきます。
同時に、実行委員会として、「東北風土マラソン&フェスティバル2021」の開催を決定し、2021年4月24日(土)、25日(日)に開催予定とすること、これにて発表をいたします(*開催は確定、最終的な日程は各方面の調整を経て、2ヶ月以内に正式確定とさせていただきます)。今回「東北風土マラソン&フェスティバル2020」にお申込みいただいた皆様におかれましては、「東北風土マラソン&フェスティバル2021」へのご出場お申込みとしてそのまま適用させていただきます。1年以上後のタイミングとなりますが、追加料金なしで、今回お申込みいただいた種目や情報そのままにて、2021大会のお申込みとさせていただきます(後述<今後の予定について>も併せてご参照ください)。
東日本大震災の復興支援から始まった「東北風土マラソン&フェスティバル」にとって、「東北風土マラソン&フェスティバル2021」は、震災から10年の区切りの年の開催となる、とても大切な大会と位置づけています。今回、本当に残念ながら2020大会は中止とさせていただきますが、これから1年以上かけてしっかりと、その大切な大会に向けての準備を重ねてまいりたいと思っています。
新型コロナウイルスにまつわる問題が1日でも早く収束することを願いつつ、2021年大会に向けて、たくさんのご参加、ご支援、ご協力を、改めてお願い申し上げます。
<今後の予定について>
「東北風土マラソン&フェスティバル2020」にご出場のお申込みをいただいたランナーの皆様におかれましては、「東北風土マラソン&フェスティバル2021」にそのままご出場枠の引き継ぎをさせていただきます。以下の通り現状の方針を記載させていただきますが、詳細は別途4月15日までに、メールにてご連絡をさせていただきます。
・2021大会の日程につきまして、現状の予定として2021年4月24日(土)、25日(日)と設定させていただき、今後地元自治体や関係各所と調整の上、2ヶ月以内に最終確定させていただきます。最終確定後、速やかにご連絡をさせていただきます。
・「東北風土マラソン&フェスティバル2021」へのご出場を辞退される方につきましては、「東北風土マラソン&フェスティバル2020」の大会記念品(Tシャツなど)をご郵送させていただきます。そのままご出場枠の引き継ぎを希望される方につきましては、「東北風土マラソン&フェスティバル2020」のTシャツは、2021大会の会場にてお渡しする予定です(2021大会のTシャツも、別途販売となる予定です)。
・「アシックス・トゥモローラン」ご出場予定のランナーの方で、学年が小学校低学年から高学年になる方、小学生から中学生になる方、中学生から高校生になる方につきましては、それに応じて種目を変更させていただきます。該当者の方々に対して、別途ご連絡をさせていただきます
以上になります。
本件についてのお問い合わせにつきましては、特設の対応窓口を作成致しましたので、下記メールアドレスまでご連絡をいただければ幸いです。なお、確実かつ公平なサポートをご提供すべく、メールでのお問い合わせに一元化させていただきますので、ご理解、ご了承くださいませ。
support2020@tohokumarathon.com
改めて「東北風土マラソン&フェスティバル」へのご参加、ご理解、ご協力を、心よりお願い申し上げます。
2020年3月23日
東北風土マラソン&フェスティバル実行委員会