「東北風土マラソン&フェスティバル2021」オンライン開催に向けて

「東北風土マラソン2020」に参加登録をいただいたランナーの皆さま、まずはご登録をいただき、誠にありがとうございました。また、新型コロナウイルスの影響で「東北風土マラソン2020」が中止となって以来、権利引き継ぎとさせていただいた「東北風土マラソン2021」を楽しみにお待ちいただきましたこと、重ねて御礼申し上げます。

1月5日にお知らせいたしました通り、日本国内での新型コロナウイルス感染症の広がりが止まりを見せない中、「東北風土マラソン&フェスティバル2021」は全てオンライン開催とさせていただきます。現地での開催を目指して企画・準備を進めてきた私ども実行委員会としても残念な限りではございますが、感染症拡大の現状に鑑み、ご理解、ご了承をいただければ幸いです。

以下、大会開催にかける想いや大会の概要、さらに「東北風土マラソン2020」からの参加引き継ぎにつき、記載させていただきます。


「東北風土マラソン&フェスティバル2021」開催にかける想い

本年2021年は、東日本大震災から10年、という節目の年となります。
東日本大震災の復興支援活動から生まれた「東北風土マラソン&フェスティバル」にとっても、震災の記憶を忘れないという意味でも、また大会のミッションに立ち返ってその意義を見直し、改めて発信する意味でも、大変重要な年であると位置付けております。

私たち「東北風土マラソン&フェスティバル」は、当初から「マラソンで東北と世界をつなぐ」というミッションをかかげ、特徴あるマラソン大会を通してたくさんの方に東北内外から足を運んでいただき、東北の「風土」(自然、風景、人)と「フード」(食、日本酒)の魅力につなぐことを目指して、開催を重ねてまいりました。お陰様で2014年のスタート以来、のべ3万人のランナーの皆さまに、日本中、世界中からご参加をいただいています。「東北風土マラソン&フェスティバル2021」については、東日本大震災から10年となる節目の年だからこそ、このミッションに立ち返って、東北と世界をつなぐためにできる限り力を尽くして行きたいと考えております。コロナ禍でリアルな場に集まっての開催が難しくなる中、再度の中止や延期などの様々な選択肢がある中でも、当初から変わらず春の開催にこだわったのは、このミッションがあったからに他なりません。

オンラインという形にはなりますが、逆にオンラインだからできることにも目を向けつつ、「マラソンで東北と世界をつなぐ」を追求してまいりたいと考えております。皆さまのご理解、ご参加を、改めてお願い申し上げます。


オンラインでの開催方法について

今回の「東北風土マラソン2021」オンライン開催にあたっては、「東北風土マラソン&フェスティバル」を2014年の1回目からメインスポンサーとしてご支援いただいている株式会社アシックスのご協力にて、「ASICS Runkeeper」を用いて実施させていただきます。

ランナーの皆さまには、「ASICS Runkeeper」のアプリをダウンロードしていただき(無料)、フル、ハーフ、5kmなどエントリーされた距離を、一定期間内にご自身で走っていただきます。アプリを利用された場合、距離は自動的に計測されて完走を確認、記録も自動的に保存され、完走証がオンライン上で発行されます。また今回、スマートフォンをお持ちでない方でもご参加いただけるように、ご自身で距離を確認しつつ走られた記録を、ご自身でアップロードしていただけるような対応も行ってまいる予定です(現在最終調整・確認中)。

「東北風土マラソン」らしい、「風土」と「フード」の魅力も、できる限りお楽しみいただくべく、企画検討も行ってきています。

「風土」については、「もっと自由に、楽しく走れる世界へ」を掲げ、全国各地の様々なオススメランニングコースを紹介している株式会社ラントリップと連携、フル、ハーフ、5kmの距離に応じた「風土」を楽しめるランニングコースをご紹介いただく予定です。

ラントリップ

「ラントリップ」ウェブサイトより:https://runtrip.jp/



また「フード」については、これまでコース上のエイドステーションでご提供させていただいた、東北各地の美味しい食「ランメシ」を選りすぐりの上、ランナー各位のご自宅にお届けさせていただきます。現在のところ、2020年大会のエントリー種目によって、フルマラソンは10品目程度、ハーフマラソンは6品目程度、5キロランは3品目程度、リレーマラソンは1人あたり3品目程度、それぞれお届けできる予定です。

「東北風土マラソン2019」コースマップ

「東北風土マラソン2019」コースマップより

加えて、毎年同時開催でメイン会場の長沼フートピア公園で行われていた「登米フードフェスティバル」、「東北日本酒フェスティバル」、さらにステージイベントなども、オンラインにて開催予定です。

2021年4月24日、25日の大会開催両日、YouTubeを利用したオンライン放送に加え、地元登米市のコミュニティFM「はっとエフエム」を通して、東北の食の生産者や日本酒の蔵元さんのご紹介、アンバサダーからの応援メッセージ、協賛協力企業による各種イベントなど、長沼フートピア公園そばの特設スタジオから、日本中世界中に発信してまいります。「はっとエフエム」は地元登米市周辺の皆さまはラジオで、他の地域の皆さまもインターネット経由でどこからも聞いていただけますので、YouTubeと合わせて、幅広い層の方々にご参加いただければと考えています。


2020大会からの引き継ぎについて

「東北風土マラソン2020」にご登録いただいたランナーの皆さまは、オンライン開催に伴い、以下の通りのご対応をさせていただきます。「東北風土マラソン2021」オンライン参加に際しましては、無償にて新たにフル/ハーフ/5kmいずれかのエントリーを行っていただきます。エントリーの開始は2月中旬を予定しておりますので、準備が出来次第、別途ご案内をさせていただきます。

■リレーマラソンご登録の方々

  • 「東北風土マラソン2021」無償参加権(フル/ハーフ/5km選択可能)
  • 「ランメシ」セット(3品目程度)
  • をチーム人数分*ご提供させていただきます。
    *4〜6名チームでの登録の場合は6名分、7名チーム/8名チームでのご登録の場合は、それぞれ7名分/8名分。

    ■フルマラソンご登録の方々

  • 「東北風土マラソン2021」無償参加権(フル/ハーフ/5km選択可能)
  • 「ランメシ」セット(10品目程度)
  • 大会記念Tシャツ(「東北風土マラソン2020」版)
  • ■ハーフマラソンご登録の方々

  • 「東北風土マラソン2021」無償参加権(フル/ハーフ/5km選択可能)
  • 「ランメシ」セット(6品目程度)
  • 大会記念Tシャツ(「東北風土マラソン2020」版)
  • ■5kmランご登録の方々

  • 「東北風土マラソン2021」無償参加権(フル/ハーフ/5km選択可能)
  • 「ランメシ」セット(3品目程度)
  • 大会記念Tシャツ(「東北風土マラソン2020」版) **「Tシャツあり」でお申し込みの方のみ
  • ■アシックス・トゥモローラン、親子ランご登録の方々
    大変恐縮ながら、オンライン大会の年齢制限などもあり、中止とさせていただきます。全ての方に大会記念品を、「Tシャツあり」でお申し込みの方には大会記念Tシャツ(「東北風土マラソン2020」版)と合わせて送付させていただきます。


    皆さまよりお支払いいただいた参加費について

    先日のオンライン開催の発表以降、数名の方より、返金に関するご質問をいただきました。結論から申し上げますと、申込規約に記載させていただいております通り(「地震、風水害、降雪、事件、事故、疫病等による中止の場合、参加料の返金は一切行いません」)、東北風土マラソン&フェスティバル実行委員会として、ご返金はできません。

    マラソン大会の実現のためには、エントリー受付前の段階から大会本番はもちろん、その後の諸対応まで、様々なコストが発生します。ランナーの皆さんからエントリー時にいただいた大切なお金は、協賛各社さまからお預かりする大切なお金とも合わせて、大会当日のためのみならず、これら全てのプロセスにおいて少しずつ使わせていただいております。大会当日に集まりいただくランナーの皆さまに安心安全に、かつ楽しいお時間を過ごしていただくために、大会の半年以上前から準備を積み重ねており、一度お支払いいただくとご返金が難しいのは、このためになります。実際に2020年大会の中止を決めさせていただいたタイミングまでにも、大会準備のために支出済みの項目も少なからずあり、ランナーの皆さんを一律に2021年大会に引継ぎができたのも、心ある協賛会社のお力添えがあったからこそ実現できたことでした。

    そのような経緯を経た上で迎えた2021年大会、当初は予定通りリアルな開催を目指して企画や準備を進めてまいりました。ただ、新型コロナウィルスの広がりに収束が見えない中、リアル開催に伴う様々な手配や製作が本格化する前に、オンライン開催への切り替えを判断させていただきました。2020大会から引き継いだ残りのお金は、オンライン開催に伴う運営と、何より元々リアルな大会でも想定していた東北各地の生産者の物産購入に充てさせていただく形で、全てランナーの皆さんのために使わせていただき、大会開催と東北の物産のご送付という形でお戻しさせていただきます。

    なお、上記のような2年間にわたる準備期間の中でも、またこれまでの東北風土マラソン&フェスティバルの開催に際しても、復興支援活動から始まり、地域のための活動であるという観点から、実行委員会の全てのメンバーは無給で準備・運営に従事しております。また、他の大規模大会のような代理店への支出や、テレビ新聞広告などの広告宣伝費をかけずに告知や運営を行っておりますので、ランナーの方にいただいたお金を出来る限りランナーの方のため、さらには東北地域の復興、応援のために使う最大限の努力を重ねておりますこと、最後に付記させていただきます。



    繰り返しにはなりますが、私たち東北風土マラソン&フェスティバル実行委員会は、オンラインでも「東北風土マラソン&フェスティバル」の魅力をこれまで以上に感じていただくべく、準備を進めております。「東北風土マラソン&フェスティバル」だからこその企画、「オンラインだからこそできる」取り組みを揃えて、大会ミッションである「マラソンを通して東北と世界をつなげる」を実現してまいりますので、何卒ご理解をいただき、新たな大会を楽しみにお待ちいただければ幸いです。

    末筆ながら、皆様のご健康を、心よりお祈り申し上げますとともに、昼夜年末年始問わず最前線でご尽力いただいている医療従事者の皆様、関係者の皆様、そしてそのご家族の皆様に、心からの感謝を申し上げます。

    2021年1月31日
    東北風土マラソン&フェスティバル実行委員会

    2021年1月31日